前回からの続きです。
いい旅チャリ気分 マイナー錬で行く!信州・清里で避暑走と美味しいカレー その1
https://cycle.kagohara.net/2013/09/16061.htm
避暑地で優雅にポタリングのつもりでいた私、ようやく今回の旅がそんな甘っちょろいものじゃないことに気がついた。
こりゃあよっぽど覚悟を決めないとヤバイようだ。
どうやら午前中は全部山の中を走る予定らしい。
途中での補給ポイントはほぼ無し。
そんな無茶な~
力尽きたらそのまま遭難、リタイアは死を意味する・・・
そして死して屍拾う者なし。
クリスタルラインは基本的に山道で、登っては下り、登っては下りの繰り返しだ。
そしてあまり・・・というか、かなり道路状態はよろしくない。
凸凹や穴、排水溝などのトラップがそこら中にある。
しかも木漏れ日のコントラストでトラップの発見が困難ときている。
登りは足と心臓を、下りは腕と神経を蝕んでいく。
途中に案内板があるものの、自分が今どこにいて、どこに向かっているのかさっぱりわからない。
あとどれくらい登れば、走ればゴールなんだろう?
土地勘がないというのは不安なもんだね。
しかも携帯の電波も届かないし・・・
それにしても瑞牆山の「牆」の文字なんて初めて見たよ。
斜度10%の標識なんて見ると、とたんに脚も心も重くなるね。
もう勘弁して・・・
そろそろボトルの水分も尽きかけている。
あの~、補給ポイントはまだですか~(汗)
ようやく唯一の補給ポイントである「瑞牆山荘」に到着だ。
宿泊や食事ができ、売店や自販機もある。
現在時刻が10時45分。
ダムを出たのが8時20分だから、2時間25分走っていることになるのか。
もちろんアップダウンありだからめちゃくちゃキツイ。
ここで魂の燃料を一気飲み!
デヤァァァァァァァ!!!!
美味い、美味い、最高に美味いィィィィィ!!!!
もうね、魂が身体から抜けそう(笑)
ふと見るとタイヤにトンボがとまっている。
いいなぁ、トンボは坂道なんか関係ないもんなぁ~
後は基本的に下り基調とのこと。
ふう、文字通り山場は超えたらしいな。
となると単純なもので、周りの風景を見渡す余裕も出てくる。
お、目的地である清里の文字が!
こりゃあもう少しで到着するに違いない。
ああ、カレーが俺を待っている~♪
その時、リーダーの声が聞こえた。
「あ、ゴメン、もうひとつ峠があった(笑)」
「○☓△※〒§〆♯∀!!!!!」
極悪非道、情け容赦無い言葉に声にならない叫びを上げる私。
しかし、だからと言って誰かが助けてくれるわけじゃない。
自分の脚でペダルを回すしかないのだ。
ヘロヘロになりながらも最後の峠をクリア。
少し走るといよいよ人里っぽくなってきた。
でも道は相変わらず登り。
キツイけどもうすぐだ、もうすぐだ!
ようやく目的地に到着!
いや~、長かった!
いや~、キツかった!
「萌木の村」か、良い名前だね。
座って休めるだけでもありがたくて涙が出そうだ。
さあ、いよいよカレーだ、カレー!
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